2016.12.29

11コースリュート(クリス・エガートン作)

昨日、新しい11コースリュートを入手しました。英国の古楽器修復家として名高いクリス・エガートン氏制作の楽器です。

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11コース・リュート
1980年代/クリス・エガートン(英国)作



今まで弾いていたフィッツギボン制作の楽器は、ガット弦を張り、ダブルフレットを巻き、弦高も低めにしてヒストリカルなセッティングだったのですが、氏の楽器は低音が強過ぎるように感じます(もっとも、低音にオープンワウンドを張っている事にも原因があるかも知れませんが)。オリジナル楽器を入手して弾くようになってから、違和感がいよいよ強くなり、今回、よりオリジナルに近い楽器を求めるに至りました。


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とても雰囲気のある大きめのローズ。11コースはバーウェル・リュート教本に書かれている、低音が無いセッティングになっています。これは大変魅力的なセッティングなので、当分はこのままでケルナーや18世紀の名無しさんなども弾きます(ずっとかも?)


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勿論、オールガット&ダブルフレット。この楽器は製作者により何度か改修されていて、指板は交換されています。少し削って盛り上がっているようになっていてビリつくようにしてあり、一般的なレプリカよりもよりオリジナルに近い形になっています(指板がまっすぐな楽器は、現存するオリジナル楽器には無い!)。


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楽器背面。木目が美しいです。


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フィッツギボン作のリュートと比べると、少し小振りですね。今回の楽器は弦長67cmくらいでしょうか。

久々に11コースリュートにも集中的に取り組めそうです。
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この記事へのコメント
中古だったのね。
口ぶりからして、製作依頼でもしたのかと思った。
表面板は無塗装か軽くオイルフィニッシュ?

Egertonのリュートはこの人も持ってますね。(6コース)
appletechlab.jp/blog-entry-37.html
Posted by 奇士 at 2016.12.29 20:35 | 編集
>>奇士さん
もし良い中古が無ければ製作家に依頼する事も考えていました。

といっても、完全なデットコピーを作れる製作家は限られていますし、
ウエイトも長いでしょうから、中古が見付からなかったら見切りを付けようと思っていたんですよ。

今回の楽器は想像以上に素晴らしいリュートで、
前所有者曰く「普通なら誰にも譲らないくらい」良い楽器です。

表面坂は無塗装で、経年変化によるものとの事です。

リンク先の楽器もエガートンですね。
あと、国内に13コースのスワンネックを持っている人もいるはずです。
Posted by 黒羊 at 2016.12.29 21:01 | 編集
風格ありますね、
例の机に乗った写真は見ていて飽きません^^

80年代の英国ではひじょうに良いデッドコピーが作られたらしいですから、
願ってもない楽器ですね、
67cmもちょうどいい、歌うような演奏が可能でしょう。
Posted by michael at 2016.12.30 08:51 | 編集
>>Michael さん
この時代はヒストリカルな楽器が多いようですね。
今より熱心に研究される製作者が多かったのでしょう。

楽器は小振りですが、演奏性や音はガット弦とダブルフレット、低いテンションと弦高、指板に因ると思います。

恐らく、同様の仕様であれば70cmかそれ以上でも快適だと思います。

今回の楽器、歌うと言うより語るようなリュートですね。
Posted by 黒羊 at 2016.12.30 11:18 | 編集
大変にすばらしいリュートを入手されましたね。
随分に早い入手でしたね。
欧州から購入されたのでしょうか
それとも国内のオーナーから?
現在、ユーロも安くなっていますから輸入品の中古でも買いタイミングですね。
80年代という年は、まさに歴史的リュートの黄金期だと思います。30年以上もの歳月の経過とともに、木材のエイジング、熟成も進んでいるように思います。
良い製作家と良い材料で製作された、特にオランダ、イギリス製のものは、私個人も良い評価を持っています。
英国の名器で、バロック時代の作品を弾く楽しみが一層湧き上がっていくと思います。
良い楽器を所有する満足感と弾くことの喜びを与えてくれる至高の名品です。
一生物の宝物としてこれからも音楽を楽しんでください。
新年に当たり、目の保養をさせていただきました。
Posted by Luten at 2017.01.01 19:23 | 編集
>>Lutenさん
いつもお世話になっている古楽奏者の方にお願いして入手しました。

表面板の経年変化も重要ですが、指板の一部が少し盛り上がっていたり、
ダブルフレットを巻いていある楽器は、イギリスの楽器でも少ないと思います(多分、これらの方が重要)。

テンションが非常に緩く、ブリッジ寄りで弾く事を念頭に置いた楽器ですね。

今はイングリッシュギターをメインに、少しづつ11コースリュートを弾き続けたいと思います。
Posted by 黒羊 at 2017.01.03 16:59 | 編集
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